君が微笑んでくれるから Ep03虎虎虎-6

君が微笑んでくれるから

なんだかんだで長めの合宿が終わり、やっと家に帰れるー。
俺は歩きだけど、ヨリくんは自転車なので、駐輪場へ。
「あー、やっと家に帰れるねー」
「シノくんも、感謝する!って言ってたよ」
「何だよ、あの、ツンデレ野郎、俺に直で言いにこいよ」

「あー、それなら、直で言うが、筒井、松尾、両名は、
二学期始まってから学祭終了までステージ関連の都合以外、
学園内での接触は禁止。3m以内に近寄らないように」
シノかよ。自転車の後ろにはジュンコちゃんが乗っている。

「そんなん、知らねーよ。オメーが勝手に決めんなよ」
「筒井、お前って奴は、ほんと、空気読めねーな。
お前のために、何人が動いていると思っているんだ」
「それは、そっちの都合だろ」
「お前なぁ」
シノに引っ張られて、金網に押し付けられた。
「シノくん!」「シオンくん、やめて!」

「シノさー、前から思ってたんだけどさー。
気に入らねーんなら一発殴ってみろよ。
俺だって男だぜ?やり返すくらいの根性はあるよ?」
「あーーー、やっぱお前のこと、好きになれねぇ。
オメーみてーなチビ、殴ったところで、1mmもハクつかねーんだよ、クソっ」
シノは金網を一発殴って振り返った。

「松尾、、ジュンコ、、取り乱してすまない。帰る」
「シオンくん、喧嘩しないでって言ってるでしょ」
「あんなのとは喧嘩にもならない」
「だから、そういう問題じゃなくて、、、」
二人の声が遠下がっていく。

「何なんだよアイツ」
「シノくんの気持ちも判ってあげようね」
「判ってるよ、判ってるけどさ。あー、もー、あいつ嫌い」
「俺ら、文系理系で別棟なんだから、
夏休みが終わっても、学園内で会わないことくらいはできるでしょ?」

「もー、何でいつもシノの味方ばっかりするの?
昼休みとか?絶対会いたいじゃん?」
「そりゃ会いたくなると思うけどさ、
夏休み明けでいきなり俺らが一緒に居るのって、変でしょ?」
「学祭の企画で仲良くなりましたー、で、いいじゃん」
「ネタバレしちゃダメでしょ」

「じゃー、外ではいっぱいイチャイチャしてくれる?」
「しますします」
「今して。自転車の後ろに乗せて」
「あー、ヒロー。ジュンコちゃんのマネしたいんだー」
「そんなんじゃない、、、とにかく乗せて欲しいの!」
「んじゃあ、ウチまで自転車で10分くらいだから、、、そのー、、ウチ来る?」

小虎の独り言:
Ep.3はここで終わりです。

ヒメは「暗殺教室」のビッチ先生のイメージ。
英語もそんな出来ないし、おっぱいかなり控えめなビッチ先生。
高校デビューしちゃった感じでしょうか、
小中高と一緒にいるヒロは、ビッチなヒメの姿はあんま気に入っていません。

ヒメもすぐキレるので、ヒメヒロシノの三角関係、じゃないけど、
やり取りが面白くて、紅白対戦の設定を思いつきました。
学祭ステージ本番、どうするのか、今から大変です汗汗汗。

梅谷ツカサは長髪の黒髪。百人一首をやっている映画とかのシーンの方が、
イメージつきやすいかも。普段はメガネかけてるかなー?

ゴリくんは、説明不要ですね。いつも真っ直ぐで、熱い男です。
いつもすぐ怒るヒロをなだめているサポーターの一人がゴリくんです。

ヨリくんは、怒っているヒロをなだめたり、
頭なでなでしているゴリくんにちょっと嫉妬していましたが、
ゴリくんには可愛い彼女が居ます。

ヒロとヨリくんの名前に関してですが、Ep.1でちょっと匂わせたので、
おや?と思われた方もいるかもしれませんね。
白いずんぐりむっくりとしたロボットが出てくるアニメからも、
名前を取っています。

そんなわけでEp.4は修行編みたいな感じになるのかなー。

タイトルとURLをコピーしました