なんだかんだで長めの合宿が終わり、やっと家に帰れるー。
俺は歩きだけど、ヨリくんは自転車なので、駐輪場へ。
「あー、やっと家に帰れるねー」
「シノくんも、感謝する!って言ってたよ」
「何だよ、あの、ツンデレ野郎、俺に直で言いにこいよ」
「あー、それなら、直で言うが、筒井、松尾、両名は、
二学期始まってから学祭終了までステージ関連の都合以外、
学園内での接触は禁止。3m以内に近寄らないように」
シノかよ。自転車の後ろにはジュンコちゃんが乗っている。
「そんなん、知らねーよ。オメーが勝手に決めんなよ」
「筒井、お前って奴は、ほんと、空気読めねーな。
お前のために、何人が動いていると思っているんだ」
「それは、そっちの都合だろ」
「お前なぁ」
シノに引っ張られて、金網に押し付けられた。
「シノくん!」「シオンくん、やめて!」
「シノさー、前から思ってたんだけどさー。
気に入らねーんなら一発殴ってみろよ。
俺だって男だぜ?やり返すくらいの根性はあるよ?」
「あーーー、やっぱお前のこと、好きになれねぇ。
オメーみてーなチビ、殴ったところで、1mmもハクつかねーんだよ、クソっ」
シノは金網を一発殴って振り返った。
「松尾、、ジュンコ、、取り乱してすまない。帰る」
「シオンくん、喧嘩しないでって言ってるでしょ」
「あんなのとは喧嘩にもならない」
「だから、そういう問題じゃなくて、、、」
二人の声が遠下がっていく。
「何なんだよアイツ」
「シノくんの気持ちも判ってあげようね」
「判ってるよ、判ってるけどさ。あー、もー、あいつ嫌い」
「俺ら、文系理系で別棟なんだから、
夏休みが終わっても、学園内で会わないことくらいはできるでしょ?」
「もー、何でいつもシノの味方ばっかりするの?
昼休みとか?絶対会いたいじゃん?」
「そりゃ会いたくなると思うけどさ、
夏休み明けでいきなり俺らが一緒に居るのって、変でしょ?」
「学祭の企画で仲良くなりましたー、で、いいじゃん」
「ネタバレしちゃダメでしょ」
「じゃー、外ではいっぱいイチャイチャしてくれる?」
「しますします」
「今して。自転車の後ろに乗せて」
「あー、ヒロー。ジュンコちゃんのマネしたいんだー」
「そんなんじゃない、、、とにかく乗せて欲しいの!」
「んじゃあ、ウチまで自転車で10分くらいだから、、、そのー、、ウチ来る?」
小虎の独り言:
Ep.3はここで終わりです。
ヒメは「暗殺教室」のビッチ先生のイメージ。
英語もそんな出来ないし、おっぱいかなり控えめなビッチ先生。
高校デビューしちゃった感じでしょうか、
小中高と一緒にいるヒロは、ビッチなヒメの姿はあんま気に入っていません。
ヒメもすぐキレるので、ヒメヒロシノの三角関係、じゃないけど、
やり取りが面白くて、紅白対戦の設定を思いつきました。
学祭ステージ本番、どうするのか、今から大変です汗汗汗。
梅谷ツカサは長髪の黒髪。百人一首をやっている映画とかのシーンの方が、
イメージつきやすいかも。普段はメガネかけてるかなー?
ゴリくんは、説明不要ですね。いつも真っ直ぐで、熱い男です。
いつもすぐ怒るヒロをなだめているサポーターの一人がゴリくんです。
ヨリくんは、怒っているヒロをなだめたり、
頭なでなでしているゴリくんにちょっと嫉妬していましたが、
ゴリくんには可愛い彼女が居ます。
ヒロとヨリくんの名前に関してですが、Ep.1でちょっと匂わせたので、
おや?と思われた方もいるかもしれませんね。
白いずんぐりむっくりとしたロボットが出てくるアニメからも、
名前を取っています。
そんなわけでEp.4は修行編みたいな感じになるのかなー。